麻酔王国<国分隊−それは肉屏風>

 大塚麻衣さんが,手術によって命を失って12時間が経ちました。彼女の手術に関するレポートを戴きました。
それを見て,笑いをこらえていました。研究員の前だったので,笑うに笑えなかったのです。
と言うのも,彼女の死因が,本当は改造された事によるショック死だったのに,人工臓器の不具合のせいになっているのです。
事情を知っている人間としては笑わずにはおれません。しかし,麻衣さんは亡くなっているので,
あまり笑ってもいられないのも事実です。
 さて,麻衣さんは国分隊に入隊した。前回でしたか,その前でしたかお話したと思います。
その国分隊について少々お話しましょう。
 国分隊の特別任務隊は,まさに「肉屏風」だと思います。
 肉屏風とは,国分で有数の実績を持つ国語辞書で引くと,「今で言うハーレムの事。
その昔,殿様が多くの女性に身の回りの世話をさせたが,その女性を屏風に例えた事に由来している。」とあります。
 まさに,鬼畜王「田宮庄之助」の肉屏風なのです。
 肉屏風・国分隊の入隊資格は,士官学校に入学する事から始まります。13歳のみ受けられます。
学科試験(国語・数学・社会選択)と面接で選考します。大抵は入学出来ます。
しかし,成績によって普通士官と特別士官に区分けされます。学科が悪くても,面接で合格し,特別士官になった人も居ます。
 3年間勉強し,15歳で適応審査を受け,合格すれば入隊です。1年間の研修の後,本格入隊です。
 隊員の数は,士官学校生230名・研修生120名・普通士官560名・特別士官10名の合計930名が在籍しております。
しかし,この間の11歳の少女(保科沙羅さん)は,別の形で悲惨な運命を辿らせられたのです。
 今度はその辺のお話を致しましょう。
 流石に国分隊の少女士官ばかりを使っていると,色々な方面から睨まれると言うので,
最近では国分隊以外の少女も餌食にし始めたのです。何を使ったかと言うと,国立学校の生徒・児童を使う事にしたのです。
国立と言っても,わが国では公立学校に相当します。
 手口としては,国家事業のポスターモデルとしてオーディションし,まず全員合格させ,
田宮が気に入った娘に手術を受けさせるのです。そのオーディションは面接中心で,
合格者には衣装を作る様に見せかけて採寸し,そのデータを元に手術するか決めます。
惜しくも漏れた人は,本当にポスターにモデルとして登場します。合格者は,手術されますから文句も言えません。
 田宮の好みは11〜23歳で,色白,身長155p以上,髪の毛はセミロングヘアー(肩から±20p)で黒色と細かいのです。
これに適した娘が保科沙羅さんという訳です。
 この作戦によって20名,国分隊から9名,合計29名が餌食にされ,うち半数が命を失ったのです。
手術に成功した者,13人。手術は失敗したが,命は助かった者1名(記憶を消されましたが)の14名は
生きております(手術成功者は,あまり嬉しく無いかも知れませんが)。
 さて,次回は再び国会でのやり取り,少女が一人手術される場面をお話しましょう。
 それではまた。
                               つづく

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