第1話 誘拐
楓という女子中学生の二年生は成績も良く、学校での態度も良かった。
その学校は体育の時間、登下校の時間を問わず体操ジャージで登校してもよいので
楓もジャージで登校していました。10月のある日、今日は部活動もなかったのですが
楓は長袖長ズボンのジャージで下校していました。あたりは田園地帯で、夕方で日は
傾いていましたがそれほど暗くはありませんでした。道路脇に止めてある車を通り過ぎた
次の瞬間、いきなり楓の体を後ろから押さえつけられ、白いハンカチが楓の鼻と口を覆
いました。甘く、ツンとする匂い。楓は「うーうん、うー」とさけびますがやがて足の力が抜け
とうとう眠らされてしまいました。楓が起きたときは、薄暗いどこかの倉庫に監禁されて
いました。気づくと腕は後ろで縛られ足は太ももと足首縛られて、さらに猿轡とアイマスクも
されていました。すると、誰かが入ってきました。するとそいつはまた楓の猿轡の上から
ハンカチで口と鼻をふさぎました。楓はまたもや眠らされしまったのです。